英語ひとくちメモ/場面
幼稚園でお絵かきをしていたときのことです。太陽を描くのに、自分だけ違う色を使っていたことに気が付いたのです。
わたしにとっては、太陽は黄色。でも、みんなは赤い色を使っている。
どうしようと迷った結果、大勢に従い、赤を使うようになりました。ほんとは違う色なのに、と思いながら。
でも、大人になって気が付いたのです。赤を使うのは、日本独自。アメリカでは、太陽には黄色や白を使うって(ヨーロッパとか、アフリカとか、アジアの国々は、どうなんでしょうね)。
別の国に行くと、まず、色の使い方が違うことに気が付きます。
この色使いの違いって� �外国で味わう「違和感」の大きな要因かもしれませんね。とくに、昔ながらの文化を保っている場所では、違和感はとても大きいのかもしれません。
外国なんかに行かなくても、たとえば、サンフランシスコの路地では、メキシコ系のアーティストの壁画を見かけたりします。突然ワープして、メキシコに吹っ飛んだ気分。
原色がたくさん使われていて、それだけでも、なんとなく激しいメッセージが込められているように感じます。
どのようにuは長い形式と短い文章を混在させない
文化によって色使いが違うので、当然、言葉にもその違いが表れてきます。そして、アメリカに暮らしていると、その言葉の中の色使いに戸惑うことがあります。
だって、日本とかなり違うんですもの。
まず、表題にもなっている「真っ白な嘘(a while lie)」。日本では、「真っ赤な嘘」と言いますよね。
日本語の方には「まるっきりデタラメ」というような強い意味合いがあるのに比べて、英語の方は、なんとなく許せる、罪のない嘘みたいな含蓄があるようです。社交辞令の嘘というような意味もあるみたいですね。
やっぱり、赤い嘘の方が、白い嘘よりも罪の重いものなんでしょうか。
これとは逆に、日本が白で、アメリカが赤っていうのもあるんですよ。
「白熱した議論」。
英語では、red-hot(赤熱の)と言います。Discussions were red-hot(論議は赤熱していた)という風に使います。
このred-hotは、形容詞では「赤熱の」「熱烈な」「興奮した」という意味ですが、名詞になってくると、「興奮した人」という意味のほかに、「過激な急進主義者」とか「ホットドッグ」という意味もあるそうです。
「ホットな話題」というときも、red-hotを使いますね。「最新の」という意味もありますので。
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で、おもしろいことに、英語でも「白熱した」という単語の、white-hotがあるんですね。
たとえば、こんな風に使われます。Environmental passions run white hot(環境保護に対する情熱が白熱している)。
赤って、どの文化でも激しいイメージがありますね。燃える火や、人間の血の色でもあるし。
赤を見ると、人は自然と危険を感じる。
学校の添削にも、青とかじゃなくて、赤いペンが使われますよね。目立つようにと。
でも、アメリカの学校では、こういう動きがあるんですって。赤じゃなくて、紫や緑なんかの、もっと優しい色を使おうって。
この方が、生徒にも親にも受けとめ易いし、子供の想像力をそぐことがないんだそうです。
とくに、紫は好まれていて、近頃、紫のペンの売り上げが、急に伸びているらしいです。紫には、優しさとともに、先生の威厳も表れているとか。
一方� �白いエピソード。
ユーモアたっぷりのアメリカ人のこと、こんなワインが登場しました。
その名もすばり、「White Lie(真っ白な嘘)」。ナパバレーの有名なワイナリー、ベリンジャーから出されています(Beringer Blass Wine Estates が出しているWhite Lie Early Season Chardonnayという名のシャルドネです)。
チタンを発見した人
これは、おもに女性をターゲットとしたワインで、アルコール含有度も、普通は13から14パーセントのところ、9.8パーセントとかなり低いのです。その事実に嘘はありません。
なんでアルコール度が低いかといえば、糖度がまだ低いうちに収穫されたブドウを使っているからなんだそうです。
女性の体は、アルコールを分解するのに、男性よりも3倍ほど長くかかります。そんな女性には、最適なワイン。
アルコール度も低いついでに、カロリーもちょっとだけ低め。女性向けにと、女性だけの調査グループを使って考案されたそうです。
値段も一本9ドル(1000円くらい)と、とってもお手頃なんですね。
ついでに、おもしろ いトリックが隠されています。コルクの部分に、それぞれ違ったwhite lieが印刷されているんですね。
たとえば、「Money's not important(世の中、お金じゃないわ)」とか、「Never on the first date(一回目のデートじゃダメよ)」とか。
なんとなく女性の口から飛び出しそうな、罪のない(?)嘘。
そして、おしゃれなことに、White Lieと言いながら、ラベルは真っ赤なワインなんです。
まだ買った事はありませんが、今度、誰かさんのパーティーのときに持って行こうかな。結構、うけるかも!
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